
たとえば 役者は 舞台の上で肉体をさらす
たとえば 舞台美術は 舞台の上を物で彩り
たとえば 音響は 舞台の空気を音で彩り
たとえば 照明は 舞台の空気を光で色づける
じゃあ 制作って?
お芝居でいう「制作」というポジションが明確でなくて
「その他雑用」となっている悲しい劇団がたくさんあります
特に福岡のレベルの低さ 意識の低さには 目を覆います
「制作」と「舞台監督」は
いまいち「コレが仕事」という技術職じゃないのですが
ココが強いか弱いかで 芝居の質がグッと違ってくる
お料理でいうところの「ハーブスパイス」みたいな力
「制作」は「製作」ではない ここもひとつ
「製作」は版権元の所在を表すもので「製作」=「制作」のこともあるが
一般的に「制作」は「業務」のことをさします
具体的に1つの劇団の、公演までの流れの中でたとえますと
まず、制作が 次の公演の企画とコンセプトを打ち出す
(ココを劇団の作演出がやってしまうところが多い)
企画とコンセプトを作・演出・舞台美術・音響・照明等に伝える
予算編成を行い料金とステージ数を算出、決定し
企画・コンセプトに合ったコヤを押さえ、日時を決定する
裏方(作・演出・役者・音響・照明・舞台美術等)は作品について練り
表方(制作)は企画・コンセプトにあわせたプロモーションを企てる
チラシ製作をはじめプロモーションを行い
スポンサーをとってきたり 団体販売を行ってみたり
ラジオなどの出演をとりつけてきたり チケットプレゼントをやってみたり
お客様が
このチラシを手に取るシチュエーションを思い描き
「気になるなぁ」「いきたいなぁ」と思う瞬間から
チケットを求め、公演日を心待ちにし
劇場へ足を踏み入れ 幕が開き 帰りに友人と語るところまで
コンセプチュアルに演出するのが 制作の仕事
赤字が出れば 赤字を背負うのはプロデューサーの責務
つねに信頼できる「いいもの」を見る目と高い意識をもつことも
そして
作品が作られていく中では常に厳しい目をもって
脚本家に「それはコンセプトに合わないから書き直せ」
役者に「お前の演技じゃ金とれないから舞台から降りろ」
などという権利だってもっている
常にそういう権限をもって舞台のうえのものに対して
最終的な責任を持つポジションにいなければならない
福岡演劇界
制作といえば稽古場を取ったり台本をコピーしたり
そんなんじゃ いい舞台は臨めない
ワタシの制作日誌は きっと
誰かと呑んだり話したりばかり
きっとどこが制作なんだかわかんないことばかりだろう
でもヒトの心を揺さぶるのは ヒトの熱に他ならず
ヒトを動かすのも ヒトの熱に他ならず
ヒトの熱とその感触とタイミング それが制作の腕のみせどころ
ヒトの心を揺さぶるワルダクミがしたいわけで
