
役者というのは、実に不思議でメンドクサイ生き物だなぁと
つくづく思う
健康オタクなほど健康に気を遣いながら
精神面が脆くてすぐ体調に顕われて
稽古稽古と遊びの誘いも断るくせに
実になる稽古はいつも土壇場
今日unit水蓮の稽古場にての稽古が作演出の都合により中止になったと
主宰で女優の濱崎留衣から 不安そうな声で電話があった
大学の授業が休講になったら飛び上がって喜びそうなヒトなのに
稽古がなくなっても嬉しくはないんだね
稽古を積むということはとても大事
特に基礎的な立ち方・歩き方・所作・声・滑舌やテクニック
これらが出来ていない役者の芝居は、どんなにイイ本でも見ていられない
だけどね 稽古って、脚本がないとやらない役者が多い
脚本があると、基礎的なそれらのテクニックなど磨きゃしない
役者がその脚本に、その演出に惚れ込んでいれば、なおさらのこと
その脚本が滑らかに運ぶようになるころには本番
役者よ
お前たち、目立ちたくないか モテたくないか
カッコよくライトを浴びたいとしゃにむにはならないか
滑らかに台詞を回せるようになるとかそんな初歩的なことより
カッコいい振り向き方、カッコいい目線に、貪欲であれ
脚本を深く読み世界を展開することももちろん肝要
台詞をかまないなんて 朝飯前
だけど 毎日毎日締め切られた稽古場で何度も台詞を回すより
夜な夜なバーで女をくどいたり
男にくどかれたりするほうが
ずっと役者として実になり花をつける稽古になると思うのよ
なんでなびかなかったのかな
切り出す「間」が悪かったかな
目線がいけなかったかな
そうして魅力あるヒトってのは はぐくまれる
モテるテクニックを磨いたり 粋な所作なんて身につけたりするのは
すべて 役者が舞台でのどから手が出るほどほしがるべき「魅力」なわけで
一般人がそうやって実をつけ花をつけている若い盛りに
稽古場に閉じこもってジャージでいるなんてナンセンス
遊んでいてもプラクティスだと言い切れるのが「芸の道」の特権で
ワタシの企画するTHEATRE SONESは あまり稽古期間を持たない
稽古できそうな時間の半分ほどを 役者とカフェソネスで酒を傾け
夜更けの「カフェ」で 『イイ感じ』に過ごせる自分を追究していただく
大事なのはヒトの魅力
そのヒトから発せられる「雰囲気」 そして対面のヒトへ飛ばされる「気」
それはどうやっても稽古場では追究しがたいプラクティスを要する
そして足りないくらいの稽古期間は 舞台への「緊張感」と「畏れ」を抱かせ
それはいつも 良き方へと作用する
「そんなこと言ってもアタシみたいな老体にはサァ、
台詞叩き込むのだって一苦労なんだヨ」
濱崎留衣が またブルースな溜息をつく
写真は2008.2.14ソネス芝居「アンチカップル」
『しゃがれたいブルース』作・演出クロキカオリ
左)酒瀬川真世・右)濱崎留衣
2008.5.17-18タイガージェットフィスト『贅沢女と嘴男』
http://onnatootoko.jugem.jp/
CAFEWEEK2008 テアトルソネス
2008/5月2日より 大阪⇔福岡「やってきましたアホンダラァ」 詳細>
